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Unfolding Practice : Interview with Vian Borchert (English ver.)

Q. Welcome to u1 Gallery. We are grateful you are joining us. To begin, could you introduce yourself and share how your journey in art began?   A. My name is Vian Borchert, I am an accomplished artist who has been creating art for decades. I was born with an artistic talent starting with infancy that has been shaped and refined through education and support by my family, and dedicated teachers from an early point. I went to study fine arts with a scholarship at the Corcoran College of Art & Design George Washington University in Washington DC and continued in that line of field throughout my life. Besides creating art for decades, I am an art educator of 20 years teaching adults fine art classes in the Washington DC area. I've had my paintings on exhibit in museums and key galleries worldwide. Q.  Reflecting on your practice, is there a work or series that felt like a turning point, and what changed for you afterward?   A.   Early in my exploration of abstraction...

The Second Chapter : Interview with Seojeong Moon (Japanese ver.)






この対話は「Defining Moments」の第二章「The Artist's Muse: What Inspires You(アーティストのミューズ:何があなたを動かすのか)」を開く最初のインタビューです。

季節ごとに異なる風、その中で浮かび上がる記憶たち、そして自分のどんな姿でも見守りながら今もそばにいてくれる存在たち。ムン・ソジョン作家はこのように目に見えないけれど最も近くにあるものから創作の原動力を引き出してきました。実在しない心の風景を描いてきた作家にとって、ミューズとは明確な瞬間ではなく、いつの間にか心の中の感情を占めるようになった存在であり、時間です。

連作「心鏡」を通じて、作家は美しくも切ない感情を、流れ落ちる水を媒介に余白と形象に込めています。共に過ごした記憶は良いけれど思い出すには辛すぎる、しかしまた取り出して見たくなる、そんな感情です。特に〈心鏡 12〉は、ミューズと共に過ごした取り返しのつかない瞬間を波と海水で洗い流したいという思いから始まった作品で、その中には完成まで導いた記憶と存在たちが隠喩的に表れています。

今回のインタビューでは、叶うあてもない約束をを交わした後にようやく気づいた感情の本質、音楽と季節の香りの中でミューズとつながる方法、そして観客との対話を通じて発見した創作の意味が、作家の声で静かに紡がれます。時間の流れと共に変化してきたミューズとの関係、その中で発見した自身の感情的な深さ、そしてこれから探求したい水の色合いと揺らめきまで、創作を支えてきた見えない糸が作家の言葉で慎重に明かされます。

本テキストは作家の率直な声をできる限りそのまま活かし、分かりやすくするために、最小限の手直しだけをしました。この記録がムン・ソジョン作家の作品世界を理解するための小さな入り口となり、それぞれのミューズと記憶を振り返る時間へとつながることを願っています。それでは、作家が語るミューズと創作の物語の中へ、静かに入っていきましょう。


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Q. こんにちは。貴重なお時間をいただきインタビューにお答えいただき、心より感謝申し上げます。対話を始めるにあたり、作家さんの作品と現在進行中のプロジェクトについて簡単にご紹介いただけますか?

A. 私は実際に訪れた場所をもとに、実在しない心の風景を描いています。感じた感情を、流れ落ちる水を媒介に余白と形象として生成しています。そうした絵を通じて、鑑賞者の方々がそれぞれの記憶や時間を思い浮かべられるようにすることが作品の目標です。鮮明だけれど不明瞭な記憶と、その中で感じられるかすかな感情を風景として伝えることに集中しています。人によって同じ時空間を経験しても、異なる記憶と感情を持つようになります。私の作品をご覧になる方々が、それぞれの私的な感情と経験を振り返る機会になれば嬉しいです。








Q. 最近の制作を動かす最も大きなインスピレーションは何ですか?その対象を初めてはっきり自覚した瞬間と場面を教えていただけますか?

A. 風の中に浮かび上がるものたちです。私がいる韓国は秋が訪れると風が吹いてきます。季節を共に過ごした思い出、記憶、忘れていてもまた浮かび上がるもののことです。変化する季節ごとに吹く風は、私に異なる感覚を与えてくれるのです。

はっきり自覚した瞬間は明確ではありません。ミューズたちの共通点といえるでしょうか。最初は私にインスピレーションを与える存在へと発展するとは思っていませんでした。しかし、いつの間にか私の心の中で感情を占める存在になっていたのです。

最近の制作における最も大きなインスピレーションは、ミューズの見ることのできなかった過去です。人生を歩む中で、過去・現在・未来を共にできる存在は多くないと感じているからです。私のどんな姿でも見守り、今もそばにいてくれる存在たちが、制作においてインスピレーションを与えてくれています。




ミューズの過去


ミューズの過去



ミューズの過去




Q. その出会いが残した感情は何でしたか?その後、制作の方向性や方法、捨てた習慣や新たに取り入れた姿勢があれば教えてください。

A. 美しくも切ない感情です。私の作品の主な感情でもあります。共に過ごした記憶は良いけれど、思い出すには辛すぎる……しかしまた取り出して見たくなる、そんな感情です。現在が最も大切なので、その対象と共に聴いた歌を聴いたり、記憶に留めています。相手が感じた時間と感情は違っていても、空の下の別々の場所にいても、一緒に聴いた歌は残るからです。

制作するときの姿勢としては、似た感情が浮かんできたときに該当する作品を進めています。そのため、一つの作品を完全に完成させてから別の作品に移るのではなく、複数の作品を同時に進める方式を選んでいます。




Q. そのミューズはあなたにどのような感覚で近づいてきますか—光、音、空間の気流、触感、匂いなど?色・質感・リズム(あるいは季節/一日の時間)で例えていただけますか?

A. 音楽を聴きながら浮かんでくることもありますし、季節の香り、雨や雪が降るときに近づいてきます。触感では感じられませんが、誰よりも近くにいる感覚がします。




Q. そのインスピレーションが最も鮮明に表れている作品を一点ご紹介ください。最初のスケッチから完成までの流れと、素材・色・形態・スケールなど核心的な選択がどのように決まったのか気になります。

A. 心鏡 12 

いくつもの作品を制作し、展示やフェアで作品を見せるたびに反応の良い作品の一つです。スケッチから完成まで予測できなかった作品でした。作品を構想しながら感じた感情は、普段の制作で水がよく登場するのですが、ミューズと共に過ごした取り返しのつかない瞬間を波と海水で洗い流したいという思いから生まれました。また、普段はある程度計画を立てて制作するのですが、密度は高いものの完成までそれほど時間はかかりませんでした。あまりにも忘れたくて制作に没頭したからです。完成まで導いた記憶、存在たちが隠喩的に表れているので、この作品を選びました。




心鏡12




Q. 時間を置いて振り返ったとき、ミューズとの関係はどのように変化してきましたか?親密さと距離感の循環、あるいは新たに発見した側面があれば教えていただけますか?

A. 時間が経つにつれて次第に近づきましたが、今はもうその存在を見ることができなくなりました。叶うあてもない約束をした後にようやく、感情とは理性で抑えられる領域ではないことに気づきました。この関係の本質を言葉に移すには限界があり、その時間を記録した作家ノートの一部を共有したいと思います。

今になって……今になってようやく……
君だったから、そして私だったから、心を委ねることができたんだってことを
ごめんね、愛してる、何度も囁いた言葉
別れを決心することが難しいほど、出会いを決心することはもっと難しいことを
すでに割れたグラスに水を満たそうとすれば多くの力がかかるから、結局粉々に砕けてしまうから……
雨も降らず空虚な夜空の連続
あなたはなぜ私を思い出したのだろう
-作家ノート -     




Q. インスピレーションあるいはミューズと繋がるために維持しているルーティンや小さな儀式はありますか?逆に、インスピレーションが湧いてこない時は無理をせず作業のリズムをどう維持なさっているのですか。

A. 私はほぼ毎日音楽を聴いています。日常の中で唯一の趣味が音楽を聴くことと運動なので。運動をしながら考えを空にし、音楽を聴きながら感情的な領域を回復する方です。様々な人と話しながら、自分と他人の人生を共有することも、作家としてインスピレーションを思い浮かべるのに役立つと最近感じています。


感情の風景を描く分、無理にインスピレーションを絞り出そうとするよりは、無意識に浮かんでくるものを捉えて集中しようと努力しています。また、過去の写真やリファレンスを休んでいるときに見る方法で、制作の構想とリズムを合わせています。先ほど申し上げたように、複数の作品を同時に進めているので、制作の流れが完全に途切れることはないようです。




Q. ミューズを追いかけて予想外の道に入った瞬間はありましたか?そのときどのような選択をされ、制作と自分自身について何を学ばれましたか?

A. 自分がこんなに感情的になれるんだ、頼ることができるんだ、という瞬間がありました。自分自身がより良い人にならなければ、もっと成長しなければと思いました。忙しくてもミューズに会えることが幸せでした。「私」自身が感情が深い分、のめり込むのも抜け出すのも時間がかかるタイプだと気づきました。このような私の姿を分かってくれる少数の人に、感謝と愛情をもっと表現しながら生きていこうと感じました。




Q. 観客の反応は作家さんとミューズの関係にどのような影響を与えますか?意外な解釈や対話が次の作品の方向を変えた事例があれば教えてください。

A. 観客の反応は私とミューズの関係に直接的な影響を与えてはいません。ただ、展示会場で作品を見せるたびに「別れる決心」の最後のシーンが思い浮かぶとおっしゃる方がいて、その映画を観るようになりました。観客の反応と対話を通じて、私が表現したい感情が何なのか、作家として何を伝えたいのかを考えられるようになりました。鑑賞しながら作品が悲しそうに見えるという観客の方もいらっしゃいました。その後の制作では、切ない雰囲気をより演出しようと努力しています。純粋に幸せでも悲しくもない、二つの感情が一つの画面に共存するようにしたいからです。









Q. 核心的なインスピレーションに忠実であることと、変化・拡張の必要性の間で、バランスはどのように取っていますか?外部の期待とあなたのミューズが異なる方向を指し示すとき、どちらかを選ばなければならなかった経験はありますか?

A. 変化と拡張は技法に重点を置いて制作しています。外部の期待としては、コレクションのために小品も多く制作してほしいとおっしゃいます。でも、私の制作技法と即興性が表れるためには、心鏡シリーズは小品では限界がある部分があるのです。そのため、二つのスタイルの制作を並行しています。インスピレーションに関して相反する部分は今のところありません。




Q. 最後に、これからそのミューズはどこへ向かうのでしょうか?新たに探求したい領域と、そこへ作家さんを導く引力についてお聞かせください。

A. 素敵で幸せな道へ向かってほしいと願っています。そうであってほしいです。新たに探求したい点は、水の色合いについて探求してみたいです。波紋の揺らめき、色が違うことに気づきました。季節の変化が異なるように、水も影響を受けて変化するのです。これによって感情の表現、風景をより豊かに画面に込められる可能性を見出しました。探求の後に私の制作にも影響があれば、余白と形象の関係、色彩に変化が生まれると思います。以前よりも多様な雰囲気を演出できるだろうかという期待感もあります。




心鏡 12












Contact
アーティスト : Seojeong Moon
インスタグラム: @moorin.art


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