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Interview with Raffaella Bruzzi 2024 (Japanese Ver.)
2022年11月、U1ギャラリーはイタリアのアーティスト、ラファエラ・ブルッチ氏に初めてインタビューを行い、彼女の創作哲学や芸術的ビジョンを深く掘り下げました。その際、彼女の鋭い洞察力と独創的な芸術世界は、多くの読者に深い感銘を与え、今なお鮮明に記憶に刻まれています。
それから2年の時を経た2024年12月、私たちは再びラファエラ・ブルッチ氏をお迎えし、彼女の芸術的旅路における変化と成長、そして新たに紡がれたビジョンについて伺う貴重な機会をいただきました。今回のインタビューでは、彼女の作品に込められた想いと、未来に向けた意欲的な姿勢を共有することができました。
ラファエラ・ブルッチ氏との最初のインタビューをご覧になっていない方は、ぜひこちらからご確認ください。
Q. 過去2年間で芸術的なアプローチや表現スタイルにどのような変化がありましたか?その変化を引き起こしたきっかけについて教えていただけますか?
A. この2年間で、私の芸術的アプローチは大きく変化し、特に静寂と広がりを持つ空を描いた風景画に、より集中するようになりました。この変化は、世界的な混乱の中で私自身が心の平穏と調和を求めた結果として自然に生まれたものです。私の作品における空は、軽やかさや安らぎを象徴すると同時に、無限の可能性と希望を映し出す存在となっています。このような変化は、視覚的にも感情的にも新たな透明性と深みを生み出し、創作活動をより豊かで意味深いものへと進化させました。
当初、この変化は計画的なものではなく、絵を描く中で自然とこのような静かで広大な風景に惹かれていきました。しかし、そうした過程を通じて、内面の平和と楽観的な視点を表現したいという願いが芽生えました。今では、空は私にとって希望と回復力を象徴するテーマとなり、それが私の芸術的表現の核を成しています。また、光と影の相互作用は作品においてますます重要な要素となり、深みや立体感を加えるだけでなく、明るさと不確実性のコントラストを通じて観る人に問いかける力を持つようになりました。
このような芸術的な成長の過程は、私にとって非常に意義深いものでした。そして、この変化が今後どのように私の視点や表現の幅を広げていくのか、大きな期待を寄せています。未来の作品を通じて、さらなる進化を見せられることを願っています。
Q. 過去2年間の展示会やソーシャルメディア投稿で、特に印象深かった観客の反応やフィードバックがあれば教えていただけますか?
A. 過去2年間、展示会やソーシャルメディアを通じていただいた観客の反応は、私にとって深い感動と予想を超える励ましとなりました。多くの方々が、私の作品がもたらす静けさや安定感を感じ取ってくださり、私が込めたかった感情を深く共感してくださったことに大きな喜びを感じています。特に心に残っているのは、ある方が私の描く空を「新鮮な空気を一口吸ったようだ」と表現し、日々の重圧から一瞬解放される時間を提供してくれたとおっしゃってくださったことです。また別の方は、空の広がりや開放感が困難な時期に希望や明確さを象徴していると話してくださり、私が信じる「芸術の癒しの力」をさらに確信させてくれた経験となりました。
私の作品について繰り返し言及されるテーマの一つが「静けさ」です。ある観客は、私の作品の前に立つとまるで世界が一瞬止まったように感じ、すべてを忘れて深く息をつける時間になったと語ってくれました。別の方はその体験を「瞑想のようだ」と例え、ヨガをしているような、自分自身と向き合う貴重な時間だったと表現してくださいました。特に感動的だったエピソードの一つは、ある心理学者のオフィスに私の作品が飾られていると知った時です。その心理学者によれば、私の作品が来談者に安心感を与え、困難な感情と向き合う助けになっているとのことでした。
こうしたフィードバックを通じて、芸術が癒しや内省、そして人々をつなぐ力を持つことを改めて実感しました。私の作品が誰かに平穏や静寂をもたらしていると知ることで、そのような癒しの時間や世界が止まったかのような体験を作品に込めることに、これまで以上に力を注ぎたいという思いが強まりました。
Q. 作業方法や使用する道具に変化はありましたか?また、技術の発展が作品にどのような影響を与えるとお考えですか?
A. 以前は様々な素材を使用したミックスドメディアを採用し、より大胆でダイナミックな質感を追求していましたが、現在は油彩を主な表現手法として取り入れています。しかし、それまでの技法が完全に消えたわけではありません。特に、ナイフを用いた描画や、レイヤーを重ねていく手法は、現在の制作プロセスにおいても大きな影響を与えています。このような手法によって、しっかりとした構造を持ちながらも、余白と深みのある作品を生み出すことが可能となっています。
Q. 過去2年間で作品のメッセージに変化はありましたか?それとも一貫して続いていますか?また、観客にどのような感情を感じて欲しいとお考えですか?
A. 私の作品のメッセージは、時の流れとともに成熟し、さらに深みのある方向へと進化してきました。初期の作品では、強烈な質感やミックスドメディアを駆使し、エネルギーや本能的な感情をダイナミックに表現することに重点を置いていました。しかし、現在では静けさ、内省、そして自然との調和をテーマにした作品制作に集中しています。風景画を通じて静謐な美しさを描き出し、観客がその瞬間に深く浸り、日常の喧騒から解放される体験を提供したいと願っています。このような変化は、慌ただしい生活の中で一瞬立ち止まり、心の内側を見つめ、自然の持つ神秘と感動を共有したいという私自身の思いを反映しています。
私の作品が、静けさや内省を誘うだけでなく、観る人に癒しと新たな気づきをもたらす存在であってほしいと願っています。作品を通じて、観客の方々がまるで新しい世界に招かれたような感覚を抱き、自由にその空間を歩き回りながら、内面の静けさや作品が持つ奥深さを体感していただければと思います。特に、作品のレイヤーや質感を活かして、細部にまで込められた表現を発見する楽しみを提供することを目指しています。その過程で観客自身が新しい物語や感情を紡ぎ出し、自らの視点で作品と対話していただけることを心から願っています。
インスタグラム : @raffaellabruzzi_art
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